2015/07/31

ぐるぐると葉っぱ。元永定正『きたきたうずまき』ショーン・タン『エリック』


お店の扉の

日よけのれんが

蚊取り線香柄になりました。


蚊取り線香の緑と、

火の赤は、

西瓜の色目でもあって、

まさに夏のカラーです。






森のおすすめの

“ぐるぐる絵本”は

こちら。





きたきた うずまき
作/元永定正
福音館書店 定価(700円+税)



もこ もこもこ』が大人気の

元永定正さんのうずまき絵本。


いろんなうずまきが

登場します。



目が回らないように

気を付けてください。



夏のうずまきが

きたきた うずまき』なら

秋のうずまきは

ぐるぐるちゃん』です。



季節が来たら、

ご紹介しましょう。






連日の猛暑をものともせず

綿がぐんぐん育っています。


目をやるたびに

大きくなっているようで

いつも二度見してしまいます。



綿の葉っぱは

ちょっとだけエリックに似ていませんか。





エリック
作/ショーン・タン
河出書房新社 定価(1,000円+税)



ホームステイにやってきた

不思議なエリックは、

小さなものを愛する

心優しい存在。


ショーン・タンは

オーストラリアのイラストレーター。



玩具箱みたいに

楽しいお話がいっぱいつまった

遠い町から来た話』(河出書房新社)も

オススメです。






今日も暑くなりそうです。


森でお待ちしています。




参加者募集のお知らせ




おはなしの森では、

絵本に登場するキャラクターの人形を作る会を

定期的に設けています。


前回はぐりとぐらを作りました。

9月は、エルマーのりゅうを作ります。






材料はフェルトにリボン。

カラーもシルエットも、

まさにボリス。






参加をお考えの方は、

お気軽にスタッフにおたずねください。



≪夏の子ども手づくり教室のお知らせ≫



●顔がとび出す

 小さな絵本を作りましょう





8月11日(火)

10:00~13:00 

定員(小学生対象) 6名

講習費 1200円


四場面で、四つの顔がとび出す折りたたみ絵本です。

家族、動物、妖怪……四つの横顔を考えてきてくださいね。

2015/07/30

≪首飾りの物語≫ 古風ないいまわし? 『しずくのくびかざり』『ムッドレのくびかざり』『比類なきジーヴス』



森太郎がそそと寄ってきて、

――いいものひろったから見せたげる。

と、いいます。

――マラカスみたいでしょ。音はならないけど。



出てきたのは、

持ち重りのするあたまでっかちな、何か。



これ、なんだかわかりますか。






正体は、

タイサンボクのめしべ。



学名のMagnolia grandifloraの通り、

大きな木蓮のような花を咲かせる木です。



グリップみたいな枝の部分は

金属を打ったような焼鉄色で、

特別な工具のようです。









しずく形のモビールを作りました。



今日は北欧の伝統工芸

ヒンメリを作る日です。



きれいですね。






先日しずくのモビールを作りながら、

――くびかざりみたいだなあ。

と、思っていました。



首飾り。



ネックレスというより

ちょっと古風な言い回しですし、

直截な言い方ですが、

雰囲気があって好きです。



そう思ったのは、

この本が念頭にあったからかもしれません。





しずくの首飾り
作/ジョーン・エイキン
絵/ヤン・ピアンコフスキー
岩波書店 定価(2,200円+税)



北風がくれた、雨粒の首飾り。

それは、

首にかけたひとを

どんな雨にも濡れることなくする

不思議な力を持っていました。



首飾りの持ち主は、

ローラという女の子。

この首飾りをしていると

雨をやめさせることができます。



友だちがこんな首飾りをしていたら

素敵ですね。

遊びたい時ににどしゃ降りだったら、

ローラに頼んで雨をやませてもらうことができます。



でも、ローラの周りには喜ぶともだちの他に、

しっとするともだちもいたようです。

首飾りはローラの手を離れ、

思いがけない遠くへ行ってしまいます。



ローラは、首飾りを取り戻せるでしょうか。



表題作の他にも、

すてきなお話がたくさん。



森太郎がお気に入りの『パン屋のネコ』は

イースト菌を食べて

むくむくと大きくなる猫、モグのおはなしです。



ポーランド出身イギリス在住の

ケイト・グリーナウェイ賞受賞のイラストレーター

ヤン・ピアンコフスキーの

イラストも物語に雰囲気を添えます。






陸のものなのに

なんだか海のものみたいなこれら。


手前はどんぐり、
(殻斗、いわゆる帽子におおわれています)
奥はタブノキの若い枝です。



どんぐりはウニ、

タブノキはサンゴに見えませんか?



サンゴといえば、

この物語で素敵な首飾りに

なっています




ムッドレのくびかざり
作/イルメリン・サンドマン=リリウス
岩波書店


主人公の女の子ムッドレは、

お母さんから

赤いサンゴの首飾りをもらいます。


でも、ムッドレは

この首飾りがあんまり、好きじゃない。


というのは首にかけると重たくて、

飛んだり跳ねたりするのに邪魔だから。



ムッドレは、そういう女の子なのです。



首飾りは人形の親友

アステル・ピッピにかしだしています。

宝物というわけでもありませんから、

扱いもつい不注意になって、

ムッドレは遊びの最中に

首飾りを松にひっかけてしまいました。



糸は切れ、

首飾りはばらばらになってしまいます。



ところが、ちらばったはずのサンゴが

一つも見つからないのです。



その日から、

ムッドレは不思議な存在と

触れ合うようになります。



作者のイルメリン・サンドマン=リリウスは

フィンランド出身の作家。

北欧神話を下敷きにした『トッレ王物語』でも知られます。



日本のおはなしに

河童や山姥がでてくるように

北欧のおはなしには

水の精やトロルが登場します。



ムッドレの首飾り』には

かわいい角(つの)うま(新訳ではイッカクジュウ)が

でてきますよ。

ちなみに、原題はEnhörningen

ユニコーンという意味です。





比類なきジーヴス
著/P・G・ウッドハウス
国書刊行会 定価(2,000円+税)


最後はイギリスのユーモア小説から、

名コンビに登場してもらいましょう。



お金持ちで情にもろい青年バーティーと、

冷戦沈着向かうところ敵なしの召使いジーヴス。



バーティーはその性格から、

身内や親友の持ち込むトラブルに

巻き込まれっぱなし。

人は良いものの、

ホームズにもワトソンにもなれないバーティーは

あたふたするばかり。



そこで、ジーヴスの登場です。



ジーヴスの暗躍がこの小説の

おもしろいところですが、

見どころはもう一つあって、

それはバーティーの服の趣味。

しばしジーヴスを絶句させ、

二人の間に冷たい空気が流れます。



バーティーの強烈なアガサ伯母の

真珠の首飾りが盗まれた時、

ジーヴスと冷戦状態だったのも

この悪趣味が原因です。



シリーズ化されていますので、

二人が気に入ったら、

どんどん次の作品にとりくんでください。



種類の違う三つの首飾りからはじまる

これまた全く違う三つの物語。



ぜひ、読んでみてください。





参加者募集のお知らせ




おはなしの森では、

絵本に登場するキャラクターの人形を作る会を

定期的に設けています。


前回はぐりとぐらを作りました。

9月は、エルマーのりゅうを作ります。






材料はフェルトにリボン。

カラーもシルエットも、

まさにボリス。






参加をお考えの方は、

お気軽にスタッフにおたずねください。



≪夏の子ども手づくり教室のお知らせ≫



●やさしく風にゆれるモビール

 ヒンメリを作りましょう。





7月30日(木)

10:30~12:00 

定員 6名

講習費 500円


光のモビールと呼ばれるヒンメリは、

フィンランドの伝統的なつるし飾り。

麦わらに一筆書きのように糸を通し、

立体的に立ち上がった幾何学模様は

とても綺麗です


今回は涼しげな色合いの

ポリエステルのストローを使って作ります。



フィンランドの伝統装飾 ヒンメリ
著/おおくぼともこ
プチグラパブリッシング 2,052円


●顔がとび出す

 小さな絵本を作りましょう





8月11日(火)

10:00~13:00 

定員(小学生対象) 6名

講習費 1200円


四場面で、四つの顔がとび出す折りたたみ絵本です。

家族、動物、妖怪……四つの横顔を考えてきてくださいね。

2015/07/29

≪森太郎のなつやすみ手芸部 その2≫フェルトのモビールを作ろう。



ナンキンハゼの実が

青くみのっています。





実がなる頃になると

枝先が赤くなるタブノキ。

どんぐりの木々も

青い実がすずなりです。





風が吹いた時

揺れているものがあると

涼しく感じますね。


明日30日には

おはなしの森を楽しむ会で

ヒンメリを作りますが

今日は一足先に

森太郎とフェルトのモビールを

つくってみましょう。





≪つくるもの≫


しずくのかたちのモビール


≪用意するもの≫


フェルト/糸/ビーズ/針・はさみ







① フェルトを用意します。






② しずくの形に切ります。

  偶数枚にしてください。






③ 2枚ずつ重ねます。






④ 2枚重ねたフェルトの後ろから針を通します。

  ビーズを通し、また後ろに針を通します。






⑤ 後ろでたまどめします。





⑥ 全部のフェルトを通します。


  しずくの間隔をそろえると、きれいです。







⑥ 完成です!






⑦ 応用編で、ねずみを作ってみました。

  ぜひ、いろんな動物をつくってみてください。



森太郎のなつやすみ手芸部 その1:ヨーヨーキルトのコースターを作ろう。




参加者募集のお知らせ




おはなしの森では、

絵本に登場するキャラクターの人形を作る会を

定期的に設けています。


前回はぐりとぐらを作りました。

9月は、エルマーのりゅうを作ります。






材料はフェルトにリボン。

カラーもシルエットも、

まさにボリス。






参加をお考えの方は、

お気軽にスタッフにおたずねください。



≪夏の子ども手づくり教室のお知らせ≫



●やさしく風にゆれるモビール

 ヒンメリを作りましょう。





7月30日(木)

10:30~12:00 

定員 6名

講習費 500円


光のモビールと呼ばれるヒンメリは、

フィンランドの伝統的なつるし飾り。

麦わらに一筆書きのように糸を通し、

立体的に立ち上がった幾何学模様は

とても綺麗です


今回は涼しげな色合いの

ポリエステルのストローを使って作ります。



フィンランドの伝統装飾 ヒンメリ
著/おおくぼともこ
プチグラパブリッシング 2,052円


●顔がとび出す

 小さな絵本を作りましょう





8月11日(火)

10:00~13:00 

定員(小学生対象) 6名

講習費 1200円


四場面で、四つの顔がとび出す折りたたみ絵本です。

家族、動物、妖怪……四つの横顔を考えてきてくださいね。

2015/07/28

≪虎づくし≫ROAR!!! 『おちゃのじかんにきたとら』『西瓜糖の日々』『クローヴィス物語』



紫の五人姉妹。



浴衣の色のようで

目に涼しげです。







暑い日が続きます。



わーっと、

大きな声を

出してしまいそう。



でも、

そんなことをしたら

みんなびっくりします。



猛々しい虎にでも

代わりに吠えてもらおうか、と

水墨画を見てみれば

なんだか猫みたいに

むくむくしている。



丸山応挙の虎などもそうですが、

当時は毛皮や猫を参考に

虎を描いていたそうです。



なので、あんまり強そうじゃありません。



この絵本に出てくる虎も

強そうじゃありませんし、

実際かわりものです。






おちゃのじかんにきたとら
作/ジュディス・カー
童話館出版 定価(1,400円+税)



うっとり微笑んでいるこのとらは、

おなかがぺっこぺこ。



ティータイムの支度をしている

ソフィーとお母さんのところにやってきて

こう言います。


――お前たちを食ってやる……!


ではなく


――ごめんください。お茶にご一緒させていただけません?


と。



はらぺこのとらは、

礼儀正しくお茶会に加わり、

テーブルの上はもちろん、

家中の食べ物を食べつくしてしまいます。


さあ、どうなるでしょうか。







この本に出てくる虎は、

礼儀正しくひとを食べてしまいます。





西瓜糖の日々
作/リチャード・ブローティガン
河出文庫 821円


名前のないわたしが生きるのは、

“iDeath(アイデス)”と呼ばれる場所。


そこにあるものはすべて西瓜糖からできていて、

言葉を話せる虎がいる。

そして、外側にあるのは“忘れられた世界”。


何をするにもうんざりする

夏の暑い午後にも

時間を忘れてページをめくることが

できる本です。


虎たちは本当に礼儀正しく

わたしの両親を食べてしまいますが

(おまけに、算数まで教えてくれる)

西洋では虎狩りというものが

たいへん流行した時代がありました。





クローヴィス物語
作/サキ
白水社 1,404円



本名ヘクター・ヒュー・マンロー、

イギリスの作家サキによる短編集です。



タイトルになっているのは、

いたずら好きで天才的に頭の回転がよい

青年クローヴィス。



彼が語ればどんな出来事も

耳目を集める逸話になり、

彼が関わればどんな出来事も

喧々囂々の大事件になってしまいます。



この本に出てくる虎は、

ミセス・パクルタイドの虎』。

狩猟の腕自慢をもくろんだミセス・パクルタイドが

思いがけなく足をとられる皮肉な短編です。



丘の上の音楽』には

現実と虚構の狭間にすべりおちる

映像的な魅力がありますし

運命の猟犬』は

文章ならではの想像力が生み出す

ぞっとする怖さがあります。



エドワード・ゴーリーの挿絵も

作品の雰囲気にぴったり。

(クローヴィスが桃の種で苛めた

男の子の顔と言ったら……)



ぜひ、ご一読ください。



序文を書いているのは、

A・A・ミルン。

氏の作品『クマのプーさん』には

虎のティガーが出てきますね!




参加者募集のお知らせ




おはなしの森では、

絵本に登場するキャラクターの人形を作る会を

定期的に設けています。


前回はぐりとぐらを作りました。

9月は、エルマーのりゅうを作ります。






材料はフェルトにリボン。

カラーもシルエットも、

まさにボリス。






参加をお考えの方は、

お気軽にスタッフにおたずねください。



≪夏の子ども手づくり教室のお知らせ≫



●やさしく風にゆれるモビール

 ヒンメリを作りましょう。





7月30日(木)

10:30~12:00 

定員 6名

講習費 500円


光のモビールと呼ばれるヒンメリは、

フィンランドの伝統的なつるし飾り。

麦わらに一筆書きのように糸を通し、

立体的に立ち上がった幾何学模様は

とても綺麗です


今回は涼しげな色合いの

ポリエステルのストローを使って作ります。



フィンランドの伝統装飾 ヒンメリ
著/おおくぼともこ
プチグラパブリッシング 2,052円


●顔がとび出す

 小さな絵本を作りましょう





8月11日(火)

10:00~13:00 

定員(小学生対象) 6名

講習費 1200円


四場面で、四つの顔がとび出す折りたたみ絵本です。

家族、動物、妖怪……四つの横顔を考えてきてくださいね。

2015/07/27

紙ひこうきが旅する空 しんぐうすすむ『ふわふわさんぽ』


森太郎が

プンクタータに

おはなしを読み聞かせています。






梅雨が明けて、

すっかり夏空。



連日猛暑日で、

日が暮れても気温は下がらず、

窓を開けても

涼風は入ってきません。


網戸の向こうに

ゼラチンのような

熱のかたまりが

あるみたい。


でも、

たまーに

ちょっとだけ風が

吹くことがあります。


カーテンがふわっと揺れて

――あ、風。

と、思うと

眼が涼しい。



ヒンメリをつるすのも

目から涼しさを

取り入れるためかも

しれませんね。






ふわふわさんぽ
さく/しんぐうすすむ
福音館書店 定価(389円+税)



窓辺にあった紙ひこうきが

風にさそわれて

空へ。



先日のおはなし会のあと

みんなで作りました。






紙ひこうきは

小鳥とあそび

空を高くのぼって

雲とたわむれ

気流にのって

また窓辺に戻ってきます。



夏の空は、果てしがない。

入道雲がもくもくと湧き立って、

どこまでも高く、

見上げると雄大な気持ちになります。



紙ひこうきにはエンジンがありません。



飛行をたすけるのは、空気の力。



目に見えない空気の動きが、

紙ひこうきによって、

見えるようになりました。



夏におすすめの

かがくえほんです。



紙ひこうきを折って、

遊んでみてくださいね。







参加者募集のお知らせ




おはなしの森では、

絵本に登場するキャラクターの人形を作る会を

定期的に設けています。


前回はぐりとぐらを作りました。

9月は、エルマーのりゅうを作ります。






材料はフェルトにリボン。

カラーもシルエットも、

まさにボリス。






参加をお考えの方は、

お気軽にスタッフにおたずねください。



≪夏の子ども手づくり教室のお知らせ≫


●やさしく風にゆれるモビール

 ヒンメリを作りましょう。





7月30日(木)

10:30~12:00 

定員 6名

講習費 500円



光のモビールと呼ばれるヒンメリは、

フィンランドの伝統的なつるし飾り。



麦わらに一筆書きのように糸を通し、

立体的に立ち上がった幾何学模様は

とても綺麗です


今回は涼しげな色合いの

ポリエステルのストローを使って作ります。




フィンランドの伝統装飾 ヒンメリ
著/おおくぼともこ
プチグラパブリッシング 2,052円


●顔がとび出す

 小さな絵本を作りましょう





8月11日(火)

10:00~13:00 

定員(小学生対象) 6名

講習費 1200円


四場面で、四つの顔がとび出す折りたたみ絵本です。

家族、動物、妖怪……四つの横顔を考えてきてくださいね。