2013/12/31

たいせつなものは、あたらしい年になろうとも…



風のない

静かな朝。



吐く息は

綿あめのように

まっしろ。



今日は

12月31日。



今年さいごの日です。






今年をふりかえると

いろいろな“はじめて”が

ありました。



今はあたりまえに

なってしまったものも

かつては

そうではありませんでした。






太陽のことを知ったのは

いつだったでしょうか。



あれが太陽だと

誰かに教わった記憶はないのに、

いつのまにか知っています。



朝になると

太陽がのぼり、

夜になると

しずむことも。






霜柱のことを知ったのは

いつだったでしょうか。



かつては、

土の中の水晶だと思っていました。



霜柱がきえてもおどろきません。

氷はとけて水になるからです。



でも

かつては不思議に思ったはずです。



――水晶はどこへいったの……?






花が咲くこと

枯れることを知ったのは

いつだったでしょうか。






月のことを知ったのは

いつ?






どんなことも、

いつかは“かつて”になります。



それは

古びることではなく、

自身の一部に

なるということ。



いつまでも

心を

ゆさぶり続けるものが

あるとしたら、

それは

自分の中の

たいせつに思う何かと

しっかり

結びついているからです。







ゴールディーのお人形
作・絵/M.B.ゴフスタイン
すえもりブックス 定価(1500円+税)



人形作りの仕事をする

ゴールディーは、

中国製の

美しいランプに心惹かれます。



高価なそのランプを

手に入れたとき、

ゴールディーが感じたことは…。



ゴールディーが

自分の中の、

たいせつな何かに気づく物語です。



ものづくりする手をもつひとは

ぜひ読んでみてください。



≪営業時間のお知らせ≫



年内の営業は

12月28日(土)が最終日です。


12月29(日)~1月5日(日)まで

お休みさせていただきます。



来年の営業は

1月6日(月)からです。

よろしくおねがいいたします。

2013/12/30

《冬休みの本棚》『はじまりの はじまりの はじまりのおわり』



真冬と書くと

凍えることばも

まふゆと読むと

やさしい響きです。


12月29日(日)から

来年1月5日(日)まで

おはなしの森は冬休み。






お出かけは

あたたかな格好で。



鞄の中には一冊の本を。



てぶくろをしていると、

本のページをめくりにくいのが

ジレンマですね。






はじまりの はじまりの はじまりのおわり
著/アヴィ
福音館文庫 定価(本体600円+税)


冒険心にくすぐられたカタツムリ

エイヴォンと

しっかり者でせっかち者のアリ

エドワードの

すてきな冒険譚です。



“すすめ、すすめ

おやまあ、あら、まあ。

すすめ、すすめ、すすめ!”



これは

エドワードが教えてくれた

行進曲です。



いさましいこの歌を

うたいながら、

ふたりはどこまで行くのでしょう。



今年も、あと一日。



良い一日でありますように。



≪営業時間のお知らせ≫


***年末年始の営業時間***


年内の営業は

12月28日(土)が最終日です。


12月29(日)~1月5日(日)まで

お休みさせていただきます。


来年の営業は

1月6日(月)からです。

よろしくおねがいいたします。


2013/12/29

《冬休みの本棚》『雪だるまの雪子ちゃん』 



街じゅうが

新年にむけて支度をはじめています。



食料品店の棚の並びが、

すっかりおせち仕様に

なりました。



おはなしの森は

12月29日(日)~1月5(日)まで冬休み。



ストーブで部屋をあたためて、

ひとやすみのかまえです。









雪だるまの雪子ちゃん
作/江國香織
絵/山本容子
偕成社 定価(1500円+税)



おしゃまな野生の雪だるま

雪子ちゃんのおはなしです。



好奇心旺盛で

探究心も人一倍。

雪の結晶の装丁が美しい、

真冬に読みたい一冊です。







おはなしの森も大そうじ。


森太郎もたすきがけで、

ぴかぴかにみがきあげます。



≪営業時間のお知らせ≫


年内の営業は

12月28日(土)が最終日です。


12月29(日)~1月5日(日)まで

お休みさせていただきます。


来年の営業は

1月6日(月)からです。

よろしくおねがいいたします。

2013/12/28

《冬休みの本棚》『北の森の十二か月』上・下 


寒波が

やってきました。



クロッカスを植えた

土の上に霜柱が立ち

そっと踏みしめた

今朝の庭です。



 森の動物たちが

冬眠するように、

庭の球根も

目覚めの季節まで

眠っています。







球根に春を告げるのは

誰でしょうか。






北の森の十二ヶ月』上・下
作/ニコライ・スラトコフ
画/ニキータ・チャルーシン
福音館文庫 各定価(800円+税)



“みどりの森の国には、すばらしい動物がすんでいる。

羽毛や、毛皮や、うろこのある、いろんな生きものだ。”



鳥や、けものや、きのこに、苔。



作者は静かに森を見つめ、

深い知識と愛情をもって、

まなざしをことばにおきかえました。



遠い外国の

北の森のおはなしです。






森のキッチンでは、

胡桃入りにんじんケーキを

お召し上がりいただけます。






今年最後の営業日です。


あたたかい格好で

おこしください。



≪営業時間のお知らせ≫


***年末年始の営業時間***


年内の営業は

12月28日(土)が最終日です。


12月29(日)~1月5日(日)まで

お休みさせていただきます。


来年の営業は

1月6日(月)からです。

よろしくおねがいいたします。



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2014年カレンダーセール

はじまりました。





特設コーナーは、お店に入ってすぐ、文庫棚の隣です。



2013/12/27

NOWHERE , NO WHERE , NOW HERE  ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『九年目の魔法』



風の強い

金曜日。


そろそろ、

家の中の大そうじを

はじめる頃。


引き出しの中に

懐かしいものを見つけて、

時間をとられます。






もしかしたら、

どうして手元にあるのか

思いだせないものも

見つかるかもしれません。



九年目の魔法
作/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
創元社推理文庫 987円


あることがきっかけで、

自分の記憶が

すりかえられていることを

知った少女ポーリィ。



十歳の頃、

出会った青年はどこへ?



少女の恋と成長に、

謎と魔法がからんだストーリー。



ロマンチックだけれどもシニカルで、

読み応えのある一冊です。



ハウルと動く城』の作者でもある

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ。



ダイアナ節ともいうべき

あっちこっちにとびはねる

独特の文章。



おすすめです。






アネモネを見た

森太郎は

こっそり


――パセリみたい。


と、思ったとか。



ぱらぱら降ったり

晴れたり。

冬らしい天気です。




≪営業時間のお知らせ≫



年内の営業は

12月28日(土)が最終日です。


12月29(日)~1月5日(日)まで

お休みさせていただきます。


来年の営業は

1月6日(月)からです。

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2014年カレンダーセール

はじまりました。





特設コーナーは、お店に入ってすぐ、文庫棚の隣です。



2013/12/26

《冬休みの本棚》『いろいろ1ねん』



雪の降りそうな

しんとした空気が

ただよっている木曜日。



こんな日は

普段みなれているものも、

とくべつにみえたりします。






洗わないパレットは

いろんないろが

混じり合って

にごったり

澄んだり。



これは

あの時使った色だなと

溶きながらなつかしく

思うこともあります。






いろいろ1ねん
作・絵/レオ・レオニ
訳/谷川俊太郎
あすなろ書房 定価(1200円+税)


ふたごのねずみと

1本の木。



ともだちになった

さんにんの

1年間をみつめます。



かわりゆく季節と

ながれた時間。



いろいろなことを思いだし、

なつかしむ年の暮れ。



あたたかな気持ちになる一冊です。










オキザリスのつぼみもふえました。

花をひらかせるには、

今日はすこし寒いようです。






冬生まれのおちびさん。

これからすくすく育ちます。



聖なる夜も過ぎ越して、

年末の喧騒と

新年の華やぎのはざま。



不思議な時間の流れる年の瀬です。



年越しから新年にかけ、

楽しめる絵本がたくさんあります。

ぜひ、あそびにきてください。



≪営業時間のお知らせ≫


12月16日(月)~28(土)まで

無休で営業いたします。



≪季節のお知らせ≫



2014年カレンダーセール

はじまりました。





特設コーナーは、お店に入ってすぐ、文庫棚の隣です。



2013/12/25

《クリスマスの日の絵本》『急行北極号』



窓からさしこむ

日差しが

うれしい朝の時間。



12月25日水曜日。



クリスマスです。






本日、おはなしの森は営業しています。





『急行北極号』
作・絵/クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳/村上春樹
あすなろ書店 定価(1500円+税)


サンタクロースを待つ少年のもとに、

謎めいた蒸気機関車

急行北極号が現れます。



クリスマスの不思議な体験は、

信じる心の在りかを胸のうちに感じる

子ども時代の宝物です。






おはなしの森には

冬の楽しい心をふくらませる絵本が

たくさんあります。


ぜひ、遊びに来てください。



≪営業時間のお知らせ≫


12月16日(月)~28(土)まで

無休で営業いたします。


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2014年カレンダーセール

はじまりました。





特設コーナーは、お店に入ってすぐ、文庫棚の隣です。



day25 Christmas Day


“にじゅうごこめの ひかりが ともりました”


ほしの せいが もりのきを のっくすると

きは うすあおの すいしょうのように かがやきました。

うさぎが らっぱを ふきます

memeは くりすますの うたを うたいました。

ほしの せいは ふくろうに ほしの かんむりを さずけます。

これが さいごの ひかりです。

とうとう くりすますが やってきました。

“くりすます おめでとう!”

みんなは くちぐちに おいわいの ことばを いいあいました。


すてきな くりすますを!

fin

2013/12/24

《フィンランドのクリスマス絵本》『サンタクロースと小人たち』



太陽の光が

さんさんとふりそそぐ

火曜日。



陽射しがあるだけで

心がうきうきします。



今日は、クリスマスイブ。






サンタクロースに

どんなお願いをしましたか?






サンタクロースと小人たち
作・絵/マウリ・クンナス
偕成社 定価(1800円+税)



サンタクロースと小人が

力をあわせて、

世界中にプレゼントをくばります。



フィンランドの作家マウリ・クンナスの

やさしい赤が心に残る一冊です。










黄色いビオラと

白いビオラが

ひそひそ話。



――今日は、夜中まで、起きているつもり。

――そりの音、鈴の音に、耳をすませているつもり。

――こっそり薄目で、誰が来るのか見るつもり。



起きていられるかな。



今日のケーキは

胡桃のチョコレートケーキ。






クリスマスティーと一緒に

お召し上がりください。



≪営業時間のお知らせ≫


12月16日(月)~28(土)まで

無休で営業いたします。



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2014年カレンダー入荷しました。





そろそろ売り切れも

出はじめています。

おはやめにどうぞ。



クリスマスに

アドベントカレンダーはいかがですか?
 






特設コーナーは

お店に入ってすぐ、文庫棚の隣です。




day24 Christmas Eve


“にじゅうよんこめの ひかりが ともります”


きょうは くりすます いぶ

“もりの きに ひかりを ともすのを

てつだってくれて ありがとう”

おおかみは memeの ぼうしに

いっとう きれいな ほしを

つけて あげました。

2013/12/23

海辺のクリスマスと貝殻のリース


太陽は

薄雲のむこう側で

まどろんでいます。






ねむたげな朝の光。



冬の町は

不思議の町。



南天は、

まんまるい

赤いオーナメント。



マッチのような枝先で

光を灯しているかもしれません。



静かな夜を、輝く夜に。






赤い実たちは

黄色いマントでおでかけのしたく。



どこへいくの?



――海へ行くんだよ。



赤い実が、くちぐちに答えます。






黄色い花が

冬の歌をうたっています。



耳をかたむけると、

アルトの一輪がささやきかけます。



――海辺へ行っておいでよ。







一路、海へ。



砂浜を歩きます。



いつの間にかとなりに、

翼のある道連れ。



――こんにちは。



砂にてんてん

ちいさな足跡。






大きな海鳥が舞い降りて

こう告げます。



――海辺のクリスマスは、あちらですよ。



 



案内された場所には

だれもいなくて

残されていたのは

貝殻のリース。






小鳥と

海鳥と

さんにんで、

朝の空に

ちいさなしあわせをねがいました。






天使のクリスマス
作・絵/ピーター・コリントン
訳/江國香織
ほるぷ出版 定価(1400円+税)



煙突のない家にすむ子に、

サンタさんはどうやって

プレゼントを届けるの?



煙突がなければ、

サンタさんはやって来ないの?



いいえ、だいじょうぶ。



サンタさんはやって来ます。



文字のない

コマ割の絵で描かれた一夜の物語は、

クリスマスのサイレント・ムービー。



どきどきしながら

ページをめくる一冊です。







クリスマスまであとすこし。

たのしい気持ちをふくらませて、

すこやかに過ごす毎日が、

何よりの贈り物です。



森のキッチンでは、

クルミのチョコレートケーキを

お召し上がりいただけます。






≪営業時間のお知らせ≫



12月16日(月)~28(土)まで

無休で営業いたします。




≪季節のお知らせ≫



2014年カレンダー入荷しました。





そろそろ売り切れも

出はじめています。

おはやめにどうぞ。



クリスマスに

アドベントカレンダーはいかがですか?
 






特設コーナーは

お店に入ってすぐ、文庫棚の隣です。